旅館が豊富な福島・東山エリア!湧き出る温泉の歴史と効能
東山温泉の開湯はなんと8世紀までさかのぼる
先述しましたが、東山温泉は1300年もの歴史があると言われていて、8世紀の後半もしくは729年から749年の天平という時代には開湯していたと伝わっている温泉です。
行基という僧侶が三本の足をもつ鳥を導かれて温泉を発見したという伝承があります。
その後、江戸の時代には「会津の湯治」として多くの人に利用されるようになり、中には土方歳三が傷をいやしたという旅館もあるようです。
東山温泉はかつて「奥羽三楽郷」と呼ばれた温泉地のひとつ
東山温泉は、昔から栄えていた3つの温泉地である「奥羽三楽郷」のひとつに含まれます。
他の奥羽三楽郷は、海に近く湯治よりも観光地としての人気が高かった山形県鶴岡市の「湯野浜温泉」、同じく山形県の上山市にある「上山温泉」です。
3つの中でも東山温泉は人気が高く、海外からの観光客も増加している傾向にあります。
泉質はリウマチなどに効く「硫酸塩泉」
温泉の種類を表す泉質というのがありますが、東山温泉の泉質は「硫酸塩泉」という分類になります。
源泉は50度から60度、1分あたり1,500リットルもの量が湧き出しているのです。
硫酸塩泉の効能には、きりきず・冷え性・うつ状態・皮膚の乾燥などが挙げられ、傷に効く湯や脳卒中によい湯とも言われているようです。
温泉地の近くには沢山の滝があり見応え十分
温泉地は水が湧く場所であるため、近くに川や滝が多い傾向にあります。東山温泉の付近にも多くの滝があり、伏見ヶ滝もそのひとつです。
伏見ヶ滝は東山温泉発祥の滝とも言われているため、周辺の宿では部屋や風呂から豊かな緑と水の景色が楽しめる設計にしていることも多いようです。
迫力のある滝は、部屋からでも見ごたえ十分です。